そして、班の数人で放課後に買い出しに行きました。後日、買い足しに行った部品をかけるくんに付け、私たちの考える「かけるくん」を完成させました。
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活動報告

私たちの班は、和歌山商業高校×和歌山工業高校×和歌山ろう学校の、校が協力したプロジェクトに取り組んでいます。

それは聴覚障がい者の困り感を解消する防災グッズ、メッセージボード「かけるくん」の開発です。








@  取り組んだこと

まずはじめに、先輩たちからの引継ぎを行いました。先輩たちが作ったPowerPointを見て、和歌山ろう学校の生徒さんの意見で被災時に健常者の方とコミュニケーションが取りづらかったり、対応が遅れたりなどの困り感があることを解決するために「かけるくん」を企画した事を知りました。これを参考に、今度は私たちが改良・具体化させています。






次に、南海トラフ地震の学習をしました。防災士、島文志緒様の公演を聴きました。ここでは津波・地震の危険性、地震の歴史と法整備について学びました。地震と聴覚障がい者の困り感、被災後に起こる避難所設営や食料問題を学んだ後、「かけるくん」の改良と具体化に取り組みました。まず私たちは、今のかけるくんにはいったい何が足りないのかを考えました。その中で、改良に最適と判断した案をまとめ、それに必要な部品などを絞り出しました。









また別の日の放課後に、完成させたかける君を和歌山工業高等学校の先生方に見ていただきました。その際に、先生方からたくさんのアドバイスや改善点を教えてくださりました。ライトの大きさや、その部品は本当に必要なのかなど、自分たちでは気づくことができなかった、工業に携わる人ならではのアドバイスをたくさんいただきました。








いただいたアドバイスを生かし、新しくかけるくんを作り直しました。私たちが一度納得する所まで改良を重ねるので、とても時間がかかってしまいましたが、できた時はとても嬉しく、達成感も味わうことができました。








12月上旬には、課題研究や授業の発表会「和商ふれあいフォーラム」でプレゼンテーションを行いました。今まで行ってきた作業をまとめ、PowerPointを作成しました。

このPowerPointは、これから私たちの後を引き継ぐであろう2年生に向けて作成しました。発表する時間は限られていたので、いかに短く簡単に作成し、理解してもらえるかを考えながら

フォーラムに向けて準備をしました。フォーラム発表時はとても緊張しましたが、終わった後は安心と達成感で一杯でした。








最後に、ろう学校の生徒さん・先生方との交流を行いました。学校に来ていただき、はじめにかけるくんについてのプレゼンテーションを行いました。実際にかけるくんを触っていただき、かけるくんの使用感や必要性のアンケートを取らせていただきました。


  





また、この後日、和歌山工業高校へ再度訪問させて頂き、助言を頂くとともにアンケートの回答にもご協力いただきました。その助言をもとに何度目かの買い出しに行き、後日も放課後まで改良を重ね頑張ってきました。






↑アンケートに丁寧に回答してくださいました




A  苦労したところ

「かけるくん」を制作することです。必要だと思う部品のリストアップ、その部品の購入、「かける君」への装着。やることが多くて一番苦労したと言っても過言ではありません。他にも、PowerPointWebページの作成も苦労しました。いかに相手に伝わりやすいか、見やすいかを頭に入れながら作成するのはとても難しく、根気のいる作業でした。









B  成長したところ 

これだけの長い時間をかけて作業してきたので、話し合いがとても大切だと感じました。話し合いの中でも私たちは、自分の意見を積極的に出していけるようになったり、他人の意見を受け入れて意見を固めていく協調性を身につけることができました。










C  まとめ

 この活動を通して私たちは、物事に対して熱心に取り組むことの大変さ、班内での協調性の大切さを深く学びました。ただ作業を淡々とこなすことだけでなく、校外の人との関わりを大切にしたり、他の班との意見交換したりすることで、私たちの考える視野が広がりました。このことを通じで、人とのコミュニケーションはとても大切なことだと学びました。これからもこの授業で身に着けたコミュニケーション能力、協調性、発想力を大切にしていこうと思います。





最後になりましたが、忙しい中ご協力いただいた県立和歌山工業高等学校創造技術科の先生方、県立和歌山ろう学校の生徒様・先生方、本当にありがとうございました。